ミニフィグの最初のデザイナー、イエンス・ニゴール・クヌーセン氏が死去

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イエンス・ニゴール・クヌーセン氏(デンマークのブロック玩具レゴの人形デザイナー)19日、同国西岸にあるホスピスで死去、78歳。1968年からレゴ社でデザイナーを務め、78年に発売された腕や脚が動く人形「ミニフィギュア」の開発に当たった。同社によると「子供の想像力」に委ねるため人形の顔は男女や人種の区別を付けず、黄色で穏やかにほほ笑む表情にしたという。

レゴの人間などを再現したフィギュア、ミニフィギュアことミニフィグ。現在に連なる系統のベースとなるモデルを作ったイエンス・ニゴール・クヌーセン氏が亡くなったというお話。直接お会いしたこともなければ正直なところはっきりとした認識も無かったのだけど、やっぱり色々と物悲しいものがあることは否定できない。

1975年からミニフィグは登場していますが、当時は髪の毛・帽子、頭部、胴体、足(台座のような形)のみの構成でした。頭部も無表記で、人の象徴的なものに過ぎませんでした(幼少向けのデュプロシリーズでは顔が書かれているものも出ていましたが)。また1974年に人型の造形パーツが登場し人のようなものを作ることはできましたが、これはミニフィグとは言い難いものがあります(ホームメーカーシリーズ)。


顔に目と口がデザインされ、足にしっかりと両足の造形が施され、胴体に手が付けられ、今のミニフィグのスタイルとなったのは1978年から。

頭部の表情ですが、当初は男女の区別なく目と口のみでにっこり顔のもののみでしたが(他に無地も存在)、1989年に発売された海賊の作品「南海の勇者シリーズ」ではじめてそれ以外の表情、さらには女性をイメージしたものも登場し、それ以降、多様な種類のものが展開されていきます。


記事には1978年からミニフィグ云々とあるけど、厳密にはちょっと違うよねということで補足説明。どのレベルまでミニフィグと呼ぶかどうかってことなんだけど、ホームメーカーシリーズのあのパーツまでミニフィグ扱いすると1974年からになるし、初期の手が無くて足も台座状態のを含めると1975年からになる。

この辺りはしっかりと体系づけた教本的なものが1冊あるといいのだけど、レゴにはその類のものがまだ無いような気がする。

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このページは、不破雷蔵が2020年2月24日 07:53に書いた記事です。

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