【はやぶさ、後継機の予算3000万に縮小…着手できず(YOMIURI ONLINE)】
宇宙航空研究開発機構は後継機「はやぶさ2」の計画を進めている。文部科学省は昨夏、今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた予算削減で3000万円に縮小。製造に着手できなかった。
はやぶさ2は、目標とする小惑星と地球の位置関係などから、2014~15年に打ち上げないと、次の機会は10年以上も先になる。来年度には製造に着手しないと間に合わない。川端文部科学相は11日、「(はやぶさの実績が)次につながるようにしたい」と述べた。
ただ、財政状況は厳しい。宇宙開発の今年度予算は3390億円で前年度比2・6%減。今後も大幅増は見込めない。はやぶさの快挙をどう生かすのか、注目される。
仕分け対象となった事業の中には、確かに将来に渡って考えても無駄なものもあったかもしれない。しかし「一番で無いから」「現時点で成果が見えないから」とばかりに、なで斬りにされた事業の方がはるかに多い。仕分け人関係者、特にリーダーたる蓮舫議員らは「テレビショーだから派手に云々」とショータイム感覚でやってる事を認めている。
科学事業は種蒔きだ。しかも発芽確率が低い、新種の種を蒔く事業。芽が出るかどうかすら分からないし、芽が出ても育つかどうか、育っても実をつけるかどうか、実がなっても食べられるか、美味しいか、適切な大きさかすら分からない。しかし関係者は皆、明日を、将来を、未来の子供たちの明るい笑顔を夢見て、自分の力を事業に託す。
魔女裁判の如き仕分け事業で次々とその芽が、種が摘み取られていくありさまを見ると、怒りと悲しみが心の奥底からつきあげてくる。仕分け関係者には全員、「ジョニー・アップルシード」の物語を百万回ずつ音読することを強制したい。
愛読書「王様の仕立て屋」最新号にこんなセリフがある。
誰が評価してくれる訳でもない日陰で
どうすれば男は誇りを保ち続けられるのか
弱虫な僕の問いかけに
先代はこう教えて下さった
自分の為などと矮小な事でなく
天下国家の為などと身の丈を越えた大法螺でなく
ただ自分の背中をついて歩いてくる後進の為に
男は背中を伸ばすのだと
やがて自分がこの世からいなくなっても
愛する家族が立派に歩き続けて行けるように
子や孫や次の世代に幸あれかしと願えばこそ
胸の張り甲斐が生まれるのだ
仕分け事業関係者よ、貴方がたは背中を伸ばしているか。
子や孫や次の世代を担う力を持つかもしれない可能性を胸に抱き
胸を張ってひたすら前進しようとする人たちの足をすくって楽しいか。
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