イギリスのガーディアン紙が2010年6月25日に【ギリシャが財務健全化のために島の一部を売りに出すよ(Greece starts putting island land up for sale to save economy)】と報じ、それを【日経新聞なども伝えて】しまっているが、そのガーディアン紙に本日29日、ギリシャ政府のスポークスマンからの反論が【掲載されている(Greece is not for sale)】。
簡単にまとめると
・あの記事には絶望した。まったく不正確だ。それに「個人レベルの私有島なら」(例に挙げられたthe Ionian island of Nafsikaなど)前々から市場に出ている。
・ロシアや中国の投資家が関心云々という話も噂に過ぎず、胡散臭さを積み重ねるだけ。政府とはまったく関係ない。
・「ギリシャ政府が、お金が無いので島を売る」という話は間違いだし不快。
・EUとIMFからの資金は「緊急援助」ではなく「ローン」。完全に返却されうるもの。
とのこと。最後の一行はともかく(待て)、前々から販売されていた私有島を「政府が金無いから売りに出した」とするのは、やっぱり誤報なんだろうな。いずれにせよ、ちゃんとこういった反論も載せるあたりは「報道」「ジャーナリズム」として正しい感はある。
さて日本国内紙は訂正を掲載するのかしら。
コメントする