【こんにゃくゼリーの窒息、重症率85% 消費者庁分析】
こんにゃく入りゼリーによる子どもやお年寄りの窒息事故防止策を検討している消費者庁は30日、都市部を中心に2006~08年に救急搬送された約4千件の窒息事故のうち、同ゼリーが原因となった事故の85%が、命の危険がある「重症」以上だったとの分析結果をまとめた。餅やアメなど他の食品の「重症率」を大きく上回り、政府の食品安全委員会が「アメと同程度の事故頻度」としたリスク評価とは異なる実態が浮かび上がった。
「こんにゃく入りゼリー」については、どうも「どうしても危険なんだったらッ」的な動きがあるんで「胡散臭いな~」と思う人も多いかもしれないけど、この記事の書き方見ると「温泉での硫黄ガス位に胡散くせぇぇぇぇ」と言わざるを得ないねぇ。タイトルだけみたら「85%も!?」とかいう印象もっちゃうじゃん?
で、公開されている元資料を見ると(【リリース一覧はこちら「平成22年6月30日「食品SOS対応プロジェクト会合」配布資料」】、【直接の表はこちら、PDF】)、
・具体的食品が分かってる事故件数2414件のうち
もち……406件、そのうち重症以上54.7%
ご飯……260件、 〃 29.6%
アメ……256件、 〃 1.2%
パン……238件、 〃 33.2%
寿司……76件、 〃 44.7%
(中略)
こんにゃく入りゼリー……7件、 そのうち重症以上85.7%(6例)
で、「こんにゃく入りゼリーは超危ない」ってことを印象付けようとしてるみたいなんですが、これってどうよ?
事故件数だけだったら、もちやご飯、アメ、パンなどを最初にボンガボンガ規制すべきだし、「事故件数の絶対数など関係ないッ、重症以上の比率だけが重要なんですフンダラダー」ということなら、50%以上の重症率を誇る「しらたき・糸こんにゃく」「たこ」「油揚げ」「プルーン」「カキフライ」「里芋」「カステラ」「ヨーグルト」「もち」「こんにゃく」「そうめん」「干し柿」も、こんにゃく入りゼリー同様にキツい制限しないといけないんと違うかな? 統計学的にはこんにゃくゼリーの数字はむしろ「誤差のレベル」に収まるような。
↑ 餅の方が以下略
むしろ食品事故のリスクを軽減するという観点からすれば、事故件数がケタ違いに大きい「もち」の規制をフルスロットルで強化すべきではないかと___。それとも何かな、「こんにゃく入りゼリー」を叩かなきゃならない特別な理由でもあるのかな。
数字のトリックというか、表現方法の「やっちゃいけない」仕方の良い例だよな。
ちなみに当方、お餅も大好きですので。数字的な観点で比較対象として挙げただけです。
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