インテルの有名なキャッチコピー「Intel Inside」。日本で展開される時には「インテル入ってる」になるわけで、この件について
"Intel Inside"を「インテル入ってる」と翻訳した人は天才だ、意味を変えないで頭韻を脚韻に置き換えたところがすごい。と思っていたら「インテル入ってる」の方が先で、日本発のキャンペーンだったということを最近知った。
という話を【ツイッター上で目にする】。「マジですか!?」と思って調べてみたら、【"Intel Inside"の和訳が「インテル入ってる」なのではなかった】経由【古川 享 ブログ: CES2006のご報告、その6】で、古川さんのコメントの中に、
「Intel Inside」のキカッケになった「Intel In It」キャンペーンは当時電通の担当者であった加茂さんがマイクロソフトの担当からインテルに切り替わり、「何かインテル殿に提案するアイディアありませんかねぇ?」と訪ねてきたので、
1. ドルビーのお団子マークみたいなものを全部PCに付けて統一ブランディング・キャンペーンをやるべし、その際ドルビーが失敗したマシンの裏側にコッソリ表示する条件ではなしに、シールを前に張る。
2.雑誌広告の中にPCメーカーが同じマークを張ったら何パーセントからの媒体コストをインテルが負担するという条件で広告にも乗せてもらう。その際にベルマークのように何点集めると、別途まとまった金額の割戻しをするキックバック予算を用意する。
3.「インテル入っている」の1秒間のジングル音を作り、パソコンのTVCMの最初か最後に挿入してもらう、インテルは回数に応じて15秒のうちの1秒分か2秒分のコストを払う...
そして全て3点がマイレージプログラムの点数獲得みたいになっていて、その点数を貢献度として新製品のCPUが発売されたときの割り当て本数の比率に適用する...
というプランでありました。加茂ちゃんは、それで電通の一躍、スター企画マンになり、その後独立されました。
その頃の「インテル入ってるキャンペーン」はインテルを取り囲んでいる丸いマークの筆順が日本とアメリカでちあぐのであった。日本であまりにも成功して、「あれは実は自分が考えたんだ」と言う人が後に百出したのだけど、上記1から3のプランは私のアイディアなのは間違いないです。その後、アメリカでも採用されIn Itは下品な言葉だから、とInsideに変更され、Centorinoへ引き継がれるのでありました。
という説明があり、なるほど「インテル入っている」が先で「Intel In It」があと、さらに言葉の語呂的に「Intel Inside」に変わったという次第。いやぁ、素晴らしいねぇ、こういう「日米をまたにかけてステキなキャッチコピーが広まっていく」というのは。
※記事の内容と冒頭の動画は、あまり関係はありません。あまり、ね。
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