彼らが最初に手をつけるのが「コピー用紙」です。裏紙にもコピーするようにしたり、できるだけ小さい紙にコピーするようにしたりという取り組みを始めます。もちろん、コピー用紙の削減は環境のためにいいことです。しかし、本当にコスト削減につながっているのでしょうか?
そもそもコピー用紙は1枚数10銭程度。コピー機のカウンター料金のほうが格段に高いため、紙の使用量が減ってもコピー機の使用が減らないと効果がないのです。成果の出ないことに手間をかけても意味はありません。それどころか、裏紙を使うことで安心し、本来もっと効果が大きいはずの分野に目がいかないことが大半です。
この「カウンター料金」ってのは業務用のコピー機で課せられることが多い保守料金。1枚あたり5~10円、カラーの場合だとプラス10円くらいが大体の目安。定期的にサービスマンが点検してメンテナンスをしたり、トラブルが生じた時に直してくれる費用が含まれる。場合によってはトナー代や紙代まで込みのところもある。「カウンター料金」を払わなくてもコピー機は使えるけど、何かトラブルが起きた時に数万円単位で費用が発生するので、結局日頃から(保険料のような感じで)払っておいた方が得の場合が多い。
要は「見た目、自己満足的な節約手法にまどわされるな」ということですな。
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