東京都足立区や杉並区で都内最高齢者とされる男女の所在不明などが発覚したことをきっかけに、各自治体が100歳以上のお年寄りの安否確認に追われている。
安否確認の壁となっている要因の一つは、「個人情報」への意識の高まりだ。
「元気ですから、自宅に来ないでくれますか」
東京都内で民生委員を務める女性は7月、こんな電話を受けた。女性はこの日、担当区域の高齢者宅を訪問し、留守宅に手紙を置いてきた。電話の相手は不在だった高齢者。ほかにも、来訪拒否の電話が数本あった。
自宅を訪問しても、インターホン越しに「何も答えたくない」と断る高齢者が何人もいた。女性は「個人情報を出すことを嫌がる人が増えており、調査はどんどん難しくなっている」と指摘する。
個人情報の保護意識も大切だけど、それで公共事業に悪影響を与えたのでは過剰意識でしかない。理由も無く聞いているわけじゃないんだし。
「どうしても情報を教えたくない」というのならそれはそれで仕方ないかもしれないけど、確認ができないのだから公的サービス、例えば保険や年金の提供も止めていいのではないかな。いわゆる「非存在高齢者」なんだから。まぁ、伝染病やら犯罪被害の可能性を考えるという観点でいえば、「個人情報の保護権利」以上に重要性があるので、強制介入なり調査をしてもかまわないと思うのだけどね。もし仮に本人がすでにいなかったら、年金などの詐取事件ということで刑事事件にも発展しうるわけだし。
まぁ、考え方を変えれば……「ん? 保険も年金も要らないからほっといてくれ? 国民の安全の確保は国の義務ですぞよ。そして安全の確保のためには記録上生存しているのなら、それを確認する必要が生じるわけで」ともなるけれど。
権利の主張は大切だけど、過度な主張は自分も周囲も不幸にする。それで自分が幸福になるというのなら、必ずどこかでエゴかひずみが生じている。多分、そう思う。
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