【キー局の人気テレビ番組制作 株式会社ニッポンクリエイティブビジョン 事業停止、事後処理弁護士一任 負債2億円】
(株)ニッポンクリエイティブビジョン(資本金5000万円、港区新橋5-10-6、代表小松原登氏)は、9月8日までに事業を停止していたことが判明した。
ピーク時にはキー局を中心とした『新装開店!SHOW by ショーバイ』や『あいのり』など多数の人気番組を抱えて98年3月期には年収入高約29億円を計上し、その後も20億円台の年収入高で推移していた。
しかし、2005年3月期以降は、レギュラー番組の終了のほか、スポンサー収入の落ち込みによる制作会社への発注価格の大幅な引き下げなどから収入は急激に減少。2007年3月期の年収入高は約8億8400万円と10億円を割り込み、約9800万円の当期損失を計上。2009年には『あいのり』が終了し、近時のレギュラー番組は『エンタの神様』ほかバラエティ番組、紀行番組やプロレス中継などにとどまっていた。
この間、人員カットや社有スタジオの処分などリストラを進めていたが、急激な業況の落ち込みにコスト削減が追いつかず、2010年3月期も赤字計上を余儀なくされ、資金繰りはひっ迫していた。
他業種と比べて負債総額はさほど大きくはないんだけど、テレビ番組制作会社でそれなりの作品を抱えてたところの破たん、そして帝国データバンクの大型倒産速報に掲載されるのは珍しいな、ということでチェック。【「強引な値切りの中止」「派遣などの労働条件改善」を・テレビ制作現場が放送局に直訴】や【テレビ朝日でのテレビ事業の立て直しぶりを確認してみる】にもあるように、キー局自身の経営立て直しの為の経費削減が、現場にモロ影響を与えている感じだねえ……。今後が不安。まぁ、新陳代謝にはちょうど良い、という意見もあるけど。代謝し過ぎて無くなっちゃったとかいったら身も蓋もないお話。
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