テニスコート4面ほどの田んぼから、どれだけコメが収穫できるか―。昨年秋、日本記録を上回る10アール当たり1トン超の収量を達成した長野県立須坂園芸高校(須坂市)が、今年も実験水田の稲刈りを終えた。結果は今月下旬に判明するが、昨年並みの収量が期待できるという。
コメ余りが続く中、同校の中嶋寿夫教諭(47)は「コメ作りの担い手は高齢化が進み、大規模な水田は世話できない。このままでは日本の稲作は立ち行かなくなる。収量を上げるしかない」と警鐘を鳴らしている。
同校は昨年、県の奨励品種「キヌヒカリ」に、稲を大きくする効果のある窒素肥料を与え、増産実験を行った。稲が大きくなる分、倒れる可能性も増えるため、葉や茎を硬くするガラス成分のケイ酸が入った肥料を通常の2倍以上与えた。
1960年代にかけて行われた「緑の革命」と同じようなことをやっているのかな、というのが第一印象。大規模な水田が賄えないから単位面積あたりの収穫量を増やすという考えは間違っていないけど、土地の疲弊への考慮はどうなってるのかな。あと、「収穫量が2倍になったから作付面積は半分で良い」としても「一定作付面積あたりの手間が2倍」に増えたら、結局同じことになりかねない。この辺が難しいところだよね。
あと指摘があったのが、肥料の確保。元記事だと「2倍以上」とあるけど、化学肥料は昨今ではむしろ減らさねばという風潮。化学肥料の代替品を同時に検討しなきゃね。
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