その場に実在しないものをしているかのように(立体的・リアルタイムに)見せる技術がAR(Augmented Reality:拡張現実)なら、その反対をいくのがDR(Diminished Reality:減損現実)。要は写真の一部分を切りぬいて、その切りぬき後を「切りぬいてなかったかのように」見せる処理(歴史的な写真で人物を一人「抜いたり」、『原油流出現場を独りわびしく眺めるオバマ大統領、でも実は......』で女性を「いないように見せる」技術だね)の動画版。
そもそも動画は静止画を多数連続して見せるものなのだから、論理的・コンセプト上は「一枚一枚のカットを全部処理して再生すれば、動画としてもDRは出来る」ってことで、さほど難しい話では無い(ぺらぺら漫画の一枚一枚から対象物を消しゴムで消すイメージ)。難しいのは、それをリアルタイムで処理する技術の構築。今動画では、1カット(フレーム)の処理を40マイクロセカンド(40/1000秒)でこなすと書いてある。テレビアニメが大体16~32カット/秒といわれているから、ごく普通に見られる動画を創り出すことが出来る。
......すげぇな。
あ。調べてる過程で減損現実の資料を見つけたので覚書。)
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