「EightDefender's」とタワーディフェンスゲームと戦略と

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アイテム設置&放置型ゲームというのは、日本では演出をうまくしないとなかなか受けないのですよね。いわゆるコマンド・コントロール方式は日本では受けにくいようです。「大戦略」でも、概略的な命令で後は任せるタイプのが全然売れず、一つひとつ動かす方が良く売れたものです。

日本で「刻命館」、海外では「ダンジョンキーパー」などが具体例として挙げられますが、コアな層には受けても一般受けはしにくいのですよね。個人的には好きなのでショボリーヌ状態ですけど。

例えば「プリメ」にしても、プレイヤーが細かいスケジューリングしますよね。だから自分が育てた気分になれる。あれがもし一か月単位で「遊び中心」「勉強中心」としか入力できず、具体的なスケジュールはPC任せだったら、育ててる気分は半減してしまうかな、と。

またドラクエにしても、例えば戦闘の全コマンドがAI任せしか出来なかったら、つまんないですよね?(笑

論理の飛躍のリスクはありますが、日本人ってストラテジーが苦手なんですよ。戦術・作戦レベルはともかく、戦略思考があまり上手くない。学ぶ機会が少ないってのも一因ですけど。だから他人任せというのに慣れてなくて、結局敬遠してしまう。そのあたりも要因ではないかな~と。


先に【シンプルで楽しめるフラッシュゲーム・EightDefender's】で紹介した、【EightDefender's】について、ソースの中の人が「タワーディフェンスというジャンルは...世界的には...だが日本では......」という話を聞いた、ということを教えてくれたので、それに関してつらつらとツイートしたことをちょっと編集してまとめてみた。「日本人ってストラテジーが苦手」というのはやや言い過ぎた感はあるけど、太平洋戦争時における第二段階での戦略のぐだぐだ感とか、そもそも論として「一発目、ぶったたいたあとどうするのよ?」的部分でダメダメだったあたりとか......。

個人的にはこういうゲームも大好きなんだけどね。日本ではほとんど作られなくなっちゃったなあ。シンプルなレベルでいいので、戦略的ロジックを遊びながら経験できるゲームって、あった方がいいと思うのだけど。

あとは『M.U.L.E.』(【さらに「M.U.L.E.」と......うほっ!?】)のような基本レベルでの「商売」が学べるゲームとかね。昔、この類はコーエーとかアートディンクが得意だったんだけどな。『天下御免』とかDSやケータイアプリで出してほしいわん。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2010年10月31日 20:49に書いた記事です。

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