ここ数年、本の付録が"売上げ"に貢献するケースが目立ってきています。
中でも、宝島社『sweet』2010年2月号は初版105万部と、数年来、100万部を超える女性誌がない中で、その存在は大きいものとなっています。販売部数を伸ばした要因のひとつには、普段、本を買わない人たちを取り込んだことがあるようです。
四半期ごとのデータ更新と共に記事も定期更新している「部数変化をグラフ化してみる」シリーズでも何度となく触れているけど(直近だと【付録の勝利、か? 少年・男性向けコミック誌の部数変化をグラフ化してみる(2010年4月~6月データ)】あたりかな)、よほどの内容でない限り雑誌本体だけで売上をグンと伸ばすのは難しい時代になってる。伸びた雑誌はほぼ付録がトリガーになってるし。
雑誌と同じレベルの内容は(品質的に云々ではなく、同一の作品においても、という意味。雑誌の内容を卑下しているわけじゃないので)インターネットやケータイ経由でも閲覧できるから。だから、ネット経由では手に入らない、物理的なものを雑誌に求めるってのは間違ってはいない。ただそうなると、雑誌がメインなのか、付録がメインなのか、分からなくなってくるんだよね。古い例えだとライダースナックみたいな?
最近だとディアゴスティーニの週刊何とかですね。あれは良くできた売り方だと思っています。
あれはもう完璧に雑誌がオマケですね。まぁ、例えば人気の連載漫画も似たようなものです。パーツが足りないから続きを揃えたくなるのか、話の続きがみたいから次号も買ってしまうのか……