以前【ヤングキングアワーズ2010年11月号読了】で紹介した月刊アワーズでも連載中の『超人ロック』。要はほとんど何でも出来そうな超能力者「ロック」が主人公の大作漫画。色々と政治上の「仕組み」とか統治システムに関する話も出てくるので、その点でも興味深い。コンピューターで複数の惑星を統治するネットワークシステムを構築したり、辺境惑星の統治方法とかね。昔のボードゲーム「トラベラー」あたりを思い出したりして。
その「超人ロック」でも何度か主人公も含めた超能力者が弾圧される時代があって、その中の一時代で、統治者サイドが語った弾圧理由ってのが色々と考えさせられるものがあるんだな。手元に具体的な言及ページのある巻がないのでうろ覚えだけど、
「彼ら超能力者はイレギュラーな結果を生み出すので、統治には邪魔でしか無い。普通の人間なら行動を予測できるからコントロールは容易だが、彼らの行動は予想できない。それゆえに統治には障壁となるので排除するのだ」
って感じだった。要は「自分の思い通りにならないから、予想が出来ないから、だったら亡きものにしてしまえ」ということ。今まで思い通りに出来た物が出来なくなるとしたら、邪魔になり得るとしたら、コントロールできないのなら排除するのが一番という考え、非常に怖いんだけど、今の旧来メディアとネットメディアの関係とか、広告関連会社とか色々当てはまりそうな気がしてね。いや、気のせいだろうけどさ。
(最終更新:2013/09/01)
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