[防衛省 小型の無人偵察機公開]
最新の情報通信技術やロボット技術を基に防衛省が開発を進めている小型の無人偵察機が5日、公開されました。防衛省は、無人機が撮影した映像を地上で活動中の隊員もリアルタイムで共有することができる携帯情報端末の開発も進めていて、10年後をめどに、こうした新たな装備を全国の陸上自衛隊の部隊に配備したいとしています。
無人機は、直径およそ50センチの円筒形の部分の内側にあるプロペラを高速回転させて、ヘリコプターのように機体を空中に浮かせます。さらに、その下に取り付けられた4枚の小さな翼を動かすことで、前後左右に飛行します。また、機体上部に高性能カメラやGPSが内蔵されていて、飛行ルートや飛行高度をあらかじめ設定すると、およそ30分間自動で飛行し、地上に無線で映像を送り続けます。
防衛省や同技術研究本部のサイトを確認したけど、今件に関する発表リリースの類は見当たらず。飛行機型......というかスペースシャトルみたいな形の無人偵察機については去年の末に【無人機研究システムの初自律飛行成功について】のリリースが確認できるけど、今年の2月には2号機がエンジントラブルで墜落している(【防衛省の無人機がエンジン停止、海上に落下】)。
今回発表された機体は飛行機型と比べると小回りが利くので、人の立ち入りが難しい災害現場(例えば土砂崩れや火山の火口など、想定状況はいくらでもある)などでの状況把握に役立つことは間違いない。そういう場面における活動は、ある意味採算度外視(というより単純に金銭に換算できない)の面もあるので、その辺の事情を配慮した予算設定を願いたいところだね。
......現行政権にそこまで考えるロジックがあるかどうか判断は保留するけどさ:P
コメントする