「檀家(だんか)制」と書かれた扉を開けると、店内にはお香ならぬ線香の良いにおいがたちこめています。気分はお盆。なんだか安心するにおいです。店内を物色していると、奥には仏壇や楽器の琵琶があり、ほかにも仏教関連のものがそこかしこに配置されています。
メニューを見てみると、値段は"円"ではなくて"縁"の表記。ちょっとステキですね。そして普通のバーではほとんど見ることのない、一風変わった名前のお酒が並びます。
本来、お寺はいろんな人が出入りして語り合う、開放された場所であったそうです。その現代版が都会の真ん中に建てられた「坊主バー」と言えそう。普段はお盆やお墓参りくらいしか行く機会がなく、なんとなく足が遠のきがちになっていたお寺ですが、この「坊主バー」なら気軽に寄れるし、悩める人びとが安心できる居場所になっているのだと感じました。
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