出版各社が電子書籍の本格参入に乗り出すなか、新聞にこんな一文が掲載されました。
「宝島社は、電子書籍に反対です。」
これは、緊急出版と銘打って今月13日に発売された、別冊宝島『電子書籍の正体』の広告のキャッチコピー。本書には、直木賞作家・宮部みゆきのインタビュー「私が電子書籍に積極的になれない理由」や特集「電子書籍が儲からない6つの理由」などという見出しが並んでいます。
宝島社は先の【短所を長所に...電子たばこ付きの「本」、ミリオンセラーに】などにもあるように間隙をぬうビジネスに長けていて、電子書籍が展開されるとそのエリアがクリティカルヒットを食らう可能性があること(電子書籍は機動力が高いからね)、そしてあえて話題性の高いネタで本を出版してセールスプロモーションにするという「香り」がしてるので、あえてアマゾンのリンクは張らず。
いや、別に紙媒体の本が悪い、電子書籍万歳ってわけじゃなくて、手段の一つとして紙媒体はありだと思うわけだし。何と言うかねぇ。既得権益が損なわれそうなんでフンダラしているような感はあるんだよなあ。
それに別ルート(前にちょっと触れてる、コンビニや出版社、書店の動向。現在取次業者から資料代わりの書籍を調達中)でも挙げているけど、出版業界全体に「活」が必要なのは電子書籍が来る前から、インターネット通販が展開される前からの話で、これらは加速化させたに過ぎないんだけどねえ(【新刊書籍・雑誌出版点数や返本率推移をグラフ化してみる】)。
あらあらうふふ。
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