【当社船長にEU軍民連絡調整官功労賞-海賊対策に貢献、ロンドンの海運会議所で授賞式-】
このたび英国の海運会議所(The Chamber of Shipping)および石油会社国際海事評議会(Oil Companies International Marine Forum)より、欧州連合(EU)軍の軍民連絡調整官(MNLO: The Merchant Navy Liaison Officer)として派遣された当社船長の進藤航が功労賞を授与されました。
軍民連絡調整官とは、EUのソマリア海賊対策の一環で、民間の船社代表として数ヶ月単位でEU軍に派遣され海運会社との橋渡し役を担うもので、進藤船長はアジア人としては初めて、昨年4月から 2ヶ月間に渡り英国に派遣されました。軍の中央司令部へ民間商船の事情を説明して適切な対策や作戦が取られるようにし、またアデン湾を航行している商船やその運航会社に必要な情報を提供するなど、日本はもとより世界の船社の安全に寄与したことが高く評価されました。
10月28日にロンドンの海運会議所で開催された授賞式には、EU軍関係者や海運業界代表者などの招待者や報道関係者約60人が参加し、盛大に行われました。進藤船長は功労賞としてメダルを授与され、また派遣した当社には表彰状が贈られました。
今回の受賞を励みに、当社は今後とも世界各国の関係者との連携を密に行い、安全運航の徹底により一層努めてまいります。
ソマリアの海賊問題については昨年まで空中四回半の大回転をしながらの如く血管むき出しにしながら猛反対していた方々が政権党として指示をするという非常に自己矛盾的な状態になっていることもあり、ほとんど報じられていないのが実情。また「海賊行為は現地の経済状態のせいだから退治はするなフンダラダー」とする文化人やジャーナリストの主張がたびたび神輿担ぎされており、掃討作戦そのものが否定されているような風潮がある。
原因そのものを追及する必要性があるのは確かだけど、だからといって海賊行為自身が認められるものでないのも事実だし、被害を受けた人たちに「我慢してね」「当然の報いだからネ」と本人たちの前で主張できるのかしらねと問いたい感じ。
困った考え方を持つ人たちが力を持つと、いつも苦労をするのは現場で汗水たらして働く人たちなんだな。今回の話のような人たちの努力で、日本の国際的立ち位置が築かれていることを、もっと多くの人に知ってほしいし、たたえてほしいと心から願う今日この頃。
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