「長門有希ちゃんの消失」第二巻 読了

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『「長門有希ちゃんの消失」第二巻』



【「長門有希ちゃんの消失」第二巻アマゾンで受付開始】などで紹介した、『涼宮ハルヒの憂鬱』の1エピソード『涼宮ハルヒの消失』における「消失世界」を舞台にし、さらに本作とは違った「IF」の世界をややコメディタッチで描いた漫画の第二巻。以前YouTube上で無料公開された後にOVA化された『涼宮ハルヒの憂鬱』のパロディ・コメディタッチ版『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』と同じ作者ぷよ氏が描く、非常に稀有なポジションの作品。

作者本人も語っている「リビルド」という言い回しにもあるように、本作の世界から「不思議要素」を一切取り除いた上で「消失世界」を創生し、さらに状況設定を一部いじった形にして再構築をかけたもの......という感じの作品であることが、二巻を読み終えてしっかりと把握できた感じ。

ストーリー本編について触れるとネタばれになるので避けるけど、並行世界モノとかまともな「もしも」モノには前提条件というか暗黙の了解になっている、「何か違った作用が働いて変化を見せても、歴史は元の筋道に戻そうとする力を働かせる」という香りがあちこちでしてきた。これはこれで今後の展開が楽しみだったりするけど......どう幕引きさせるのかしらね。

それと。これは当方の思い違いかもしれないけど、一巻と比べて絵の質が安定感を伴って向上した感がある。良い傾向でござる。


※追伸:読み直してみると「不思議要素」(要は原作の設定・ストーリーライン)が残っている描写がいくつか見受けられる。これはどうしたことだろう。これもまた最終的に全部つながりを見せるのかしら。。。


(最終更新:2013/08/31)

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このページは、不破雷蔵が2010年11月26日 17:13に書いた記事です。

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