講談社、小学館、角川書店などの出版社で構成するコミック10社会は10日、過激な性描写のある漫画の販売規制を盛り込んだ東京都青少年健全育成条例改正の動きに抗議して、石原慎太郎都知事が実行委員長を務める「東京国際アニメフェア2011」への出展をボイコットすると発表した。
10社会は声明で、改正案を「これまでの出版界と都当局の話し合いの歴史を踏みにじるもので、規制対象は依然あいまい」と指摘。石原知事らの対応についても「事実誤認に満ちた不誠実な発言を繰り返している」と批判した。
【角川書店に続き、集英社・小学館・講談社もアニメフェアをボイコットへ!】
角川書店は、関連するアニメ製作会社などにも、参加取りやめを呼びかけているとされ、東京都が開催する国際イベントは、存亡の危機に立たされることになりつつある。
そして本日、東京国際アニメフェアをボイコットする動きが角川書店だけではないことも明らかになった。
出版社で構成されるコミック10社会(集英社、角川書店、小学館、講談社、秋田書店、白泉社、少年画報社、新潮社、双葉社、リイド社で構成)に配布された文書によれば、集英社はアニメフェアには出展していないため、原作を提供しているアニメ製作会社に、出展取りやめを要請したことを表明。既に、小学館・講談社には「おおむねご賛同をいただいている」として、10社会各社にも賛同を求めている。
先に【角川書店が東京国際アニメフェアの出展取りやめを表明・社長「都の姿勢に納得できない」と「つぶやく」】でお伝えした件の続報。公式リリースや発言が見つからないので(二次情報でってのはちょっと弱いから本家では記事にできないけど)とりあえずこちらにて。「角川が声を上げた以上、他社はどうするつもりなのかな~と考えてみたりするわけだ」と書いたけど、動きが早い早い。
後半の引用記事先には、集英社が他社に呼び掛ける形の告知文の写しが掲載されてるけど、集英社が止め確定で、それを公表した上で「あなたたちもどうよ」と呼びかけている。すでに小学館、講談社は了承したとのことで、これはちょっと大きな動きになりそう。
しかも文面中で「石原都知事は、都条例の改正に関しては、たびたび、漫画家及び出版社側との話し合いを一方的に打ち切り、なりふり構わず改正案の成立に突き進んでいます。その一方で、『東京国際アニメフェア』を通じて、漫画やアニメを商業的に利用しようとする東京都に、不信感を、抱かざるを得ません」と、都側の姿勢が暴露されてしまった始末。
さてこの週末、事態はどのような展開を見せるのか......ってお願いですから上記の文面とか、どこか一社でいいのでリリースとして出して下さいな(汗)
※タイトル変更しました
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