スペインの大手通信事業者テレフォニカ(2006年にはイギリスの携帯電話会社O2を買収している)のCM。パソコンや携帯電話を使っている人たちの手元などを良く見ると、それぞれがすべて段ボールで出来ていて、人々はそれぞれの機能をすべてデジタル時代より前のツール・やり方でこなしているのが分かる。地図検索機能なら本物の地図を広げてみたり、
エンストを起した人はノートパソコンの画面代わりの電話帳で業者を探し、手紙を書いた女性は切手を貼ってノートパソコンの画面内にあるポストに投函している。どこかのスタジアムでノートパソコンの動画に興じている若者は、やはりノートパソコンの画面に組み込まれたパラパラ漫画をめくって楽しんでいる。
そして、ある男性が「O2」(この会社の名前だね)と書かれたカードを段ボール製のスマートフォンに差し込むと「段ボール製」のスマートフォンはあっという間に元の姿に戻っていく。同じように「O2」と書かれたUSBメモリを指し込んだ女性のノートパソコンも元通り。要は「最新のハイテクデジタルツールは色んなことができるけど、一つひとつは昔からやってること、出来ることと変わりは無いんだよ」「そして私たちのようなメーカーの手によって、ハイテクツールとして世に送り出されているんだよ」ということを言いたいわけだ。
メーカー側の主張はともかく、段ボールで創られた数々のデジタルツールもどきが、色々な機能を再現している様子がとても面白いよね。名刺入れのスマートフォンにはちょっと感心。これを見た子供が真似して作りそうな気がする。
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