【携帯ゲームGREE「無料」CM取りやめ 消費者団体「アイテム有料で法抵触」申し入れで】
一律に「無料」の音声が流れていた携帯電話向けゲームサイト「GREE(グリー)」のテレビCMについて、運営会社の「グリー」(東京都)が一部のCMで、「無料」音声を取りやめていたことが20日、分かった。GREEのCMをめぐっては「無料で利用できる範囲は限定されており、景品表示法に抵触する」として消費者団体「消費者支援機構関西」(大阪市)が10月、「無料」音声の停止を申し入れていた。
グリーによると、全国的にテレビCMを変更したのは今月に入ってから。プレー開始時には利用料がかからないが、進めていくうちに有料の道具(アイテム)などが登場するゲームについて順次、「無料です」という音声をなくしている。それ以外のゲームのCMでは、これまで通り「無料」音声を流している。
従来のCMでも「一部コンテンツは有料」という表示をしていることなどから、グリーは「違法性があったとは考えていない」(広報担当者)としながら、消費者に、より適切な理解を促す必要があると判断した。今回の変更については「社内検証の結果」で、消費者団体の指摘とは「関係ない」としている。
表示には確かに「スタート時には無料だけど、遊んでいくうちに有料のアイテムが出てくる」的な説明はある。けど、例の「ながら視聴」のことを考えると「画面は何となく見てるだけ(あるいはほとんど見ていない)」「音は耳に残る」っていう状況が多いから、必然的に「無料」のキーワードが頭に残ることになる。
確かに「無料」と「一部無料」「最初は無料・遊んで行くうちに有料アイテムも必要になるかも」で比べれば、前者の方が引きは強いし寸も短いから、広告展開的には前者を選ぶだろうけど......今回のようなリスクは考慮しなかったのかしらね。まぁ、イケイケドンドン的なところもあったんだろうかなぁ、と。ストッパー的な人が幹部なり軍師的な立ち位置にいないと、こういうことは良くある話。今件に限れば致命的な影響は出そうにないから良かったけど、リスク管理という点ではぺけマークではないかなぁ。
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