[給食費未納、公立小中学校の半分以上]
文部科学省は1日、2009年度で全国の公立小中学校の55.4%で給食費の未納があったと発表した。前回調査(05年度)に比べて11.8ポイント上昇した。未納額は前回に比べて4億円増の約26億円に上ると推計している。不況の影響で経済的な理由が増えた。預金の差し押さえに踏み切る自治体もあるなど徴収を強化しているが、効果は限定的で対応に苦慮している。
調査は学校給食を実施している約2万9千校のうち、610校を抽出して実施。全小中学校を対象にした05年度調査と比較した。全児童生徒に占める未納者の割合は約1.2%で、05年度に比べて0.2ポイント上昇した。給食費総額に占める未納額の割合も約0.6%と、同0.1ポイント上昇した。
これ、まず元記事のタイトルが非常に勘違いされやすい表記になってて、「公立小中学校の生徒の半分以上が給食費未納」とぱっと見で読めてしまう。正確には「未納が確認された公立小中学校が半数以上」ね。データを精査したいんだけど、現時点で文部科学省の公式サイトに該当リリースは無し。どうもプレスに先行して資料配布をしたらしい(一部は11月30日あたりから報道されてるね)。
「例の子ども手当で充当すればいいじゃん」とかいう話もあるけど、これはこれで、【「平成22年度における子ども手当の支給に関する法律」等の施行と学校給食費の未納問題への対応について】なる通達が出てて、「子ども手当が子どもの健やかな育ちと関係のない用途に用いられることは、法の趣旨にそぐわないものと考えられる」から充当してはいけないんだそうな。
それっておかしくない? 学校給食を何だと思っているんだろうか。この通達を読み限りでは、学校給食は子供の健やかな育ちには関係ないと文部科学省が断じちゃってるんだけど、これ、大丈夫なの??? ......ってああ、そうか。これ「子ども手当」の施行通知によるものだから、現行政権政党の言い分なのね。これはこれで酷い話だ。
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