【更新】口腔感染症の原因細菌をほぼ死滅させる方法、開発へ

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[口腔細菌が99%以上死滅 過酸化水素の生成物質で効果]

東北大大学院歯学研究科の菅野太郎助教らの研究グループは、過酸化水素にレーザーを照射し生成させた「フリーラジカル」と呼ばれる物質で、歯周病など口腔(こうくう)感染症の原因細菌の99.99%以上を3分以内に死滅させられることを確認した。2011年度以降の臨床研究に向け、精密機器製造のリコー光学(花巻市)などと進める新治療器開発に弾みがつきそうだ。

研究グループによると、過酸化水素とレーザー光で生成したフリーラジカルの殺菌効果を定量的に把握できた例はないという。不安定な電子を持つフリーラジカルは、ほかの物質から電子を奪って酸化する力が強い。

実験は、歯周病や虫歯などの原因となる4種類の細菌を過酸化水素水とそれぞれ混ぜ、レーザーを当てた。虫歯の病原細菌については培養して作ったバイオフィルム(生物膜)への実験も行い、病原細菌が形成する歯垢(しこう)への効果も試した。いずれも実際の治療時間として想定する3分以内に99.99%以上が死滅し、一定量のフリーラジカル生成で十分に殺菌できた。


論文そのものの概要は

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このページは、不破雷蔵が2010年12月10日 07:58に書いた記事です。

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