[閉塞性動脈硬化症:新治療法で血管形成 京都大付属病院]
京都大付属病院の坂田隆造教授と丸井晃准教授らの研究グループは20日、閉塞(へいそく)性動脈硬化症の70歳代の男性患者に新たな再生医療を施し、症状を飛躍的に改善させることに成功したと発表した。新しい血管の形成を促すたんぱく質を特殊なゼラチンに混ぜて注射する方法。
同症は脚の血管が詰まって痛みで歩けなくなったり潰瘍ができたりする病気。重症化すると脚の切断が必要になる。全身に大量のたんぱく質を繰り返し投与するなどの従来の治療法では、副作用が問題となっていた。
研究グループは体内に薬を徐々に放出させる特殊なゼラチンに注目。血管を形成するたんぱく質を混ぜ、患者のふくらはぎに40カ所、1ミリリットルずつ注射する治療法を開発した。
京大のサイトには該当事例の公知は今のところなし。ただ、この実証実験を始めた旨は去年の9月1日に【生体吸収性担体を用いた重症下肢虚血に対する血管新生療法~重症下肢虚血患者に朗報~】という形でリリースが出てる。「血管新生療法」という、血流が途絶えた部分の周辺組織から新しい血管を生じさせたり、側副血行路(主になる血管が詰まった場合に、代役を務める血管)を発達させたりして、血流が途絶えた組織の血流を確保する療法らしいけど、色々と応用が効きそうな予感。正式発表とかを待ちたいね。リウマチなどにも効くのかな、とか思ったりもする。
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