女子高校生のキャラクターが小説の電子書籍を読み聞かせてくれるソフト「朗読少女」が人気を集めている。公開以来半年で約40万ダウンロード。電子書籍流通の新たな仕組みに注目した出版社数十社から「うちの本を読んでほしい」という要望があり、「順番待ち」の状態だ。
朗読少女は高校の朗読部に所属する「乙葉しおり」というキャラクターが、芥川龍之介の「羅生門」などを少したどたどしい口調で読んでくれる。朗読を聞くには、iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)向けに用意された再生ソフトを、まずダウンロード(無料)する。ソフトにはサンプルとして「羅生門」の一部が入っているが、全編を読むには改めて「朗読少女」用の電子書籍を買う必要がある。
すでに約5万部を売り、出版社から問い合わせが相次いでいる。ただ、声は実在の声優ささきのぞみさんが務めており、「量産」に限りがある。
声優さんに既存の名作を読んでもらって新たな魅力を見出す、表現を変えれば声優さんの魔力で作品に新たな命を吹きこむアイディアはこれまでにも多数あり、例えば【「田中理恵」「若本規夫」「能登麻美子」による日本の昔話朗読CD『日本の昔話』第一弾2月9日に発売】などが記憶に新しい(こちらはどうもプロジェクト自身がとん挫したようだけど)。また、青空文庫を朗読してもらうという動きも(ボーカロイドも含めて)【The Baker Street Bakery】などでまとめられている。
今回の「朗読少女」が受けているのは、やはりスマートフォン等向けにアプリ+データとして提供したことで、着メロ感覚で使えること(そういや落語の音声データも流行ってるんだってね)。それにツイッターでの指摘)
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