[コートジボワール:政情不安でチョコ高騰の懸念]
昨年11月末に行われた大統領選決選投票の結果を巡る西アフリカ・コートジボワールの政情不安が、世界的なチョコレートの価格高騰につながりかねないと懸念され始めている。同国はチョコレートの原料となるカカオ豆の世界最大の生産地。政情不安が早期に収拾する見通しはついておらず、生産農家や輸出業者への悪影響は免れない状況となっており、カカオ豆の国際価格は上昇を始めている。
同国からの報道によると、政情不安を受けた検問の増加などで輸送コストが上がり、最大都市アビジャンでカカオ豆関連業者の多くが一時閉店に追い込まれた。アビジャンなどでは政情不安に起因する大規模な衝突事件が起きており、すでに200人近くが死亡。輸出港での積み出しも滞っているという。
同国のカカオ豆生産量は世界全体の4割弱。10月から3月が収穫期だが、大統領選第1回投票(10月31日)後の昨年11月の総輸出量は前年比16%減の約10万2000トンだった。12月の輸出量も落ち込みが予想されている。
大統領選のドタバタで大統領が二人存在するという異様な事態に陥っているコートジボワール(要は前大統領が資産を奪われるのがイヤで居座ってるらしい)。チョコレート原材料となるカカオ豆の大産地でもあるだけに、早くも不安が思惑買いを市場に起こしてるわけだ。
またこれとは別件で、昨今におて砂糖の相場が急上昇を見せている。こちらはオーストラリアの天候問題もあるが、それよりも消費量の急増という中期的な要因が原因。主に新興国の需要急増だね。生活が豊かになると、まずは甘いものと考えるのは人の常だから。
コートジボワールの問題は大統領選絡みが解決すれば終息するんだろうけど、砂糖の方はどうかなぁ......。ETFでは原油はあったけど、砂糖などの農作物商品はまだないよね。
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