【更新】「月には水がある」「月の水は重水素成分が多い」「その水は彗星起源」

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[北大、月の水の起源を解明など研究成果を発表]


月の水の起源を解明

研究成果のポイント
・月の石から水が検出され,月内部に普遍的に水があることがわかった。
・月の水は地球の水より重水素成分に富んでいる。
・月内部の水は月形成直後に彗星がもたらした。

<研究成果の概要>
 アポロ計画により採集された広範囲の月の石から微量の水が検出されました。これは,月内部に普遍的に水分が含まれている事を示します。この水の水素は重水素成分に富む特徴を持ち,彗星由来である事が判明しました。私たちは月を形成した巨大衝突の後で地球.月系に大量の水が彗星により供給された事を結論付けました。

<研究成果の概要>
(背景)
 月は約45億年前,火星サイズの天体が地球に衝突し,その結果,地球の周りに作られた高温のガスとマグマの円盤から形成された説が有力です。このとき,水分のような揮発性成分は巨大衝突時に容易に蒸発するため,月には水は元々取り込まれなかったと考えられていました(図1)(1)。これまで月の石の分析により月内部の水の存在を報告した例がありましたが,地球の汚染の可能性を否定する事は困難でした。月岩石中にはアパタイト(2)という水成分を結晶中に含む事ができる鉱物を時々含んでいますが,その席は塩素やフッ素でほとんど占められていることがわかっていました。

(研究手法)
 我々は同位体顕微鏡を用いた新しく開発した分析法を用いてアポロ計画により採集された月岩石中のアパタイト結晶の水成分濃度とその水素同位体比(3)を測定しました。

(中略)

(今後への期待)
 今後,月の石による月の水の研究をさらに進め,月内部に存在する水の量を決定したい。このことができれば,地球の水の起源についても明らかにできると期待されます。


まぁ詳細はリリースを読んでいただくとして。ポイントは月の中に水があるってことと、その水が重水素成分に「富む」ってこと。つまり、生活環境を構築できる可能性がグンと高まった......と素人考え。水があれば電気分解で酸素を創れるし、重水素からはエネルギーを抽出できる可能性がある。太陽光発電もボンガボンガできる。まぁでもまだ遠い先の未来の話かな。テラフォーミングという可能性ではむしろ金星の方が高いっていう説もあるし。

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このページは、不破雷蔵が2011年1月11日 20:47に書いた記事です。

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