UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/10億円、社長/上島豪太)は、2011年3月10日から家庭用レギュラーコーヒー製品のメーカー出荷価格・容量を改定致します。併せて、業務用レギュラーコーヒー並びに全国の直営挽き売りコーヒー店のレギュラーコーヒーについても価格改定を順次実施させて頂きます。
コーヒー生豆国際相場は、昨年2010年半ばから上昇基調に転じ、年末には1ポンドあたり240セントを超え、前年比で1.7倍を超える高値水準にまで暴騰しました。そして現在も同水準の高値を維持しています。
このような相場高騰の基礎的要因は、経済成長が好調なBRICs等の新興国が牽引して世界規模でコーヒー消費量が拡大する一方、世界の主要生産国ではこの需要増に対応できる供給体制が整わないという需給のアンバランスが挙げられ、世界在庫は過去最低水準まで減少しています。
特に、マイルド系のコーヒーはコロンビアの減産の影響で、中米産を含め全体的に供給不足が続いており、実需取引では前述の相場水準を著しく超えています。なかでもコロンビアは1ポンドあたり300セントに迫る勢いで原料価格が上昇しています。
しかも、需給の逼迫という基礎的要因は当分緩和される見通しが少なく、今後もコーヒー生豆相場は高値安定もしくは更なる上昇基調に転じる場面もあり得るという観測が強まっています。
UCCでは、高品質でおいしいコーヒーを消費者の皆様にお届けするため、コスト増加を吸収すべく企業努力を続けてまいりましたが、現状、その範囲を超える水準にまで至ったことから、このたび、家庭用をはじめ、業務用、全国の直営挽き売りコーヒー店のレギュラーコーヒーを対象に価格・容量を見直し、改定させて頂くこととなりました。
家庭用レギュラーコーヒーについては、3月10日からメーカー出荷価格の改定・容量変更等を実施させて頂きます。その結果、小売店の実質店頭価格は 20%程度上昇するものと見込んでおります。また、業務用レギュラーコーヒーについても、3月から納入価格を順次改定させて頂きます。併せて、全国の直営の挽き売りコーヒー店についても、レギュラーコーヒー主要アイテムの販売価格を200円/kg~300円/kg値上げさせて頂きます。
UCCは、今後も高品質でおいしいレギュラーコーヒー製品をお届けしてまいる所存でございます。何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
画像は商品価格といえばお馴染みのフジフューチャーズから、【ニューヨーク市場のコーヒー価格の週足チャート】。確かに昨年6月あたりから高騰を始めている。
商品価格が全般的に上昇機運にあるのはちらほらと伝えているけど、コーヒーの場合はリリースにもあるように需給バランスが崩れつつあるのに加え、リリースにもあるようにコロンビアの減産が響いている(
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