発表そのものは今年の2月3日に行われていたようだけど、先ほど【外より家、遠出より近所......変わる若年層のライフスタイル】などいくつもの記事で触れているけど、多種多様な問題が要因。もし本当に「自動車離れ」を解消させたいのなら、一つひとつを念入りに潰していかなきゃならない。あるいはそのマイナス要因を打ち消すような画期的なプラス要因を提案しなきゃいけない。「少子化が問題だからお金ばら撒けばいいよね。そのお金はばら撒いた先の人たちの内ポケットからこっそり引き抜けばいいよね」という、どこぞのペテン師集団のような安易な方法で解決するはずはない。自動車の需要を中長期的に考えれば、腰を据えて考えなきゃいけない。
で。賞金が100万円、ですか。
まず一つは、自動車メーカーのトップであるトヨタからして、「若年層の自動車の敬遠傾向」の解決のために費やそうとしている金額ってその程度のものなのかなあ、と。甘く考えているのか、それとも元々解消するつもりなどないのか。
次に。パソコン向けにしてもケータイ向けにしても、アプリの製作費ってその程度にしか思われてないのかなあ、と。時々サクセスストーリーとして、学生が創ったアプリが猛烈に売れて何万ドルも何百万ドルも稼いだという話を耳にするけど、それが「必ず誰にでもできるもの」と考えているのかなあ。
さらに。もし「プログラムそのものじゃなくて、アイディアが問題なンだッ!」という主張なら、業界全体で取り組まねばならないような問題を解消、あるいはそのカギとなるかもしれないアイディアへの値付けがこの程度なのかなぁ、と。
「お金だけじゃないンだぞッ!」と力む人もいるかもしれない。でも金額って絶対的な物差しとして非常に重要。どれだけ真剣に考えているか、注力しているか、重視しているかが分かるからね。むしろ「頑張ったけどダメでした、てへっ」的な、アリバイ作りのためのコンテストじゃないかとすら思えてくるのは気のせいかしら。
1億円でも10億円でもいいじゃない、もし本当に「自動車離れ」を解消しうるアイディアを盛り込めているアプリなら。キャッシュがなけりゃ、自社株でも提供するって手もあるじゃない。該当作品がなければ次回持ち越しでいいじゃない。
100万円。この提示金額そのものに、解消しなければならない「若年層の自動車の敬遠傾向」の根幹が潜んでいる気がするな。
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