神奈川県川崎市の中小企業が、自転車をこぐことで水を浄化できる浄水装置をバングラデシュで大量生産する準備を進めている。災害被災地やインフラが整っていない地方の村での活躍が期待される。
日本ベーシック(Nippon Basic Co.)が開発した自転車搭載型緊急用浄水装置「シクロクリーン(Cycloclean)」の使い方は、簡単だ。川や池、プールなど水のあるところまで自転車をこいでいったら、ホースを垂らし、あとはペダルをこぐだけ。自転車のチェーンが荷台のボックスに収納されているポンプを駆動し、4つのフィルターで浄化しながら水をくみ上げる。1分間に6リットルの飲料水を作り出すことが可能だという。パンクしにくいタイヤを使っているので、どこでも安心して使える。
勝浦雄一(Yuichi Katsuura)代表取締役によると、日本国内では2005年に1台55万円で発売、これまでに200台を販売した。主に地方自治体が納品先だが、バングラデシュ、カンボジア、中国、インドネシア、ミャンマー、フィリピンからも発注があるという。
商品ページによると1セットで55万円から。海水からの浄水はできないけど、河川や湖沼、プール、防火水槽などの水を四層のフィルタで飲み水にする。フィルターの確保・事前ストックの件がやや気になるけど、動力源が人力ってのが素晴らしい。さらにその人力で自走出来るってのはもう最高。海外への援助としてはもちろん、国内でも防災用としてムッチャ役に立ちそうだよね、これ。
コメントする