[専業主婦の年金切り替え忘れ、救済策に異議]
総務省の年金業務監視委員会(郷原信郎委員長)は16日、厚生労働省が今年1月から始めた専業主婦の年金切り替え忘れに対する救済策に問題点があるとして、調査を開始した。
救済策は、夫が転職や退職などをしたのに切り替え手続きを忘れ、国民年金の保険料が未納になっている専業主婦が対象。直近2年分に限り保険料納付を求めるものの、それ以前は保険料を納めていたとみなし、将来、基礎年金も受け取れるとした。
しかし、これでは、手続きをきちんと行って保険料を支払った人との間に著しい不公平が生じるとして、この日の委員会では疑問視する声が相次いだ。
年金業務監視委員会のページは【こちら】だけど、16日付けの議事録はまだ掲載されていない。これまでに都合9回委員会は開催されているんだけど、そもそも論としてこの救済策が策定・検討された時点で、不公平感がありまくりってこと、一言で表現すれば「払わないモノ勝ち」という、絶対にやってはいけない決まりの制定となってしまうことに、誰も気がつかなかったのかねえ?
もしそうだとすれば関連担当者たちの無能ぶりを実証したことになるし(担当委員や議員は「仕分け」の対象だネ:p)、「子供手当」の経緯から考えるとむしろこちらの可能性が高いのだけど、「不公平が生じるのは分かっているけど、ウケがいいので押し通す。深い事はあとで考えよう」的な「政治主導」が現行政権政党からあったんだろうネ。
結局「政治主導」って、単なる独裁政治の言い換えにしかならないし、主導する政治家が無能だと今件のような問題を引き起こすし、口蹄疫事件のように無能どころかやる気がない政治家だと身動き取れなくなるだけの話じゃん......。
こんな事態になることくらい、2009年の総選挙の時に痛いほど警告されていたのに。
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