今朝挙げた記事【60歳以上が79.6%...未公開株・社債のトラブル相談、2010年度は1月末時点ですでに1万件超】でちょっとハッとさせられた意見。絶対数が増えている事由には他にも「高齢者人口の増加」「景気悪化」「詐称する人物の増加」などが要因として挙げられるんだけど、その他に「金融商品の利回り低下」、そしてそれに絡んで指摘のあるように「高齢者が貯金を運用する場所を求めている」ってのも少なからぬ要因として挙げられるんだろうね。
で、もちろん「(若者より)お金や財産持ってて、(若者より)使う期間が短いのに、何を贅沢なこと」という意見もあって。それも一理あるっていえばそれまでなんだけど、特に日本の高齢者においては、お金の使い方が上手でないのが「不安」「貯めこむ」「どんぶり勘定」「どれだけ必要か分からないから、とにかく多く手元にあった方がいい」という連鎖を生んでるんじゃないかな、と。だから「とにかく増やそう」「それじゃ運用しよう」ということになる。
これも本家サイトの記事で何度か触れてるけど、要するに「ライフプラン」ってのが無いんだよね。「今後どのようなお金の使い道をするか、人生を過ごしていくか」っていう、大局的な人生設計といえばいいのかな。日本人そのものが戦略観に欠けているって話はよく聞くけど、個人ベースでも同じなんだろうな。
身近にお年寄りがいたら試しに聞いてみよう。「ライフプラン、持ってる?」って。ライフプランじゃ分からなければ人生設計、今後の大まかなお金の使い道でもいいや。恐らくほとんどの人が何も考えておらず、どんぶり勘定でらすらマシなレベルでしかお金のことを頭に入れてないだろうから。
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