【「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の地震について(第15報)】
○ 地震の規模について
今回の地震について、詳細に解析した結果、地震の規模(マグニチュード)を、8.8から、9.0とします。
外国の地震観測データを用い、本震による震源域の破壊の進行の様子(破壊過程)を調べたところ、通常より複雑なかたちで3つの巨大な破壊が連続して発生していることが分かりました。このため再解析した結果、地震の規模は、マグニチュード9.0であることが分かりました。
なお、今回のような複雑なかたちで破壊した地震は極めて希で、1つめの巨大な破壊に相当する波形とは異なる通常見られない特殊な地震波形が認められ、再調査したところ、これが2つめ、3つめの巨大な破壊に相当することが判明しました。
(注)ここで示す地震の規模は、CMT解析によるモーメントマグニチュード(Mw)
○ 余震活動の状況及び今後の見通しについて
余震は、岩手県沖から茨城県沖の長さ約500km、幅約200kmの領域で発生しています。この領域は、本震の震源域に相当する可能性が高いと考えています。余震は、このような広い領域で発生していることから、過去の地震の事例から見ても、極めて活発な状況です。また、広い範囲で余震が発生していることから、同じ規模の余震であっても、発生する場所により各地での震度は大きく異なります。
余震活動は極めて活発な状況で、震度5弱以上となる大きな余震が時々発生し、場合によって震度6弱~6強となる余震が発生する可能性も高いので警戒して下さい。
また、大きな余震が発生すると津波が発生する可能性があり、津波警報または津波注意報を発表する場合がありますので、十分注意して下さい。
添付PDFファイルによれば3月13日10時から3日間以内にマグニチュード7以上の余震が発生する確率は70%、3月16日10時から3日間以内は50%とも伝えている。マグニチュード9以上の地震は非常に珍しく、世界規模でも過去5回のみ。今件の東北地方太平洋沖地震で6事例目となる。
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