[ガソリン価格、大幅値上げ=中東混乱受けた原油高騰で-国内元売り]
中東・北アフリカ情勢の緊迫化に伴う国際原油価格の高騰が国内ガソリン価格に波及してきた。石油元売り各社は先週末、卸値を大幅に引き上げた。販売現場は「店頭価格に反映せざるを得ない」(都内給油所)と受け止めており、小売価格も上昇が避けられない。
卸値は原油相場などを参考に決める。基準油種のドバイ原油相場は先週初めに1バレル=100ドルの大台を突破後、リビアやバーレーンでの混乱拡大に連れ、週末までにさらに約6%上昇した。
これを受け、国内元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは2月26日からの1週間に適用するガソリンの卸値を前週に比べ1リットル当たり3円強引き上げた。週間で卸値を決める現行制度を導入した2008年10月以降、最大規模の上昇幅とみられ、出光興産、昭和シェル石油、コスモ石油なども追随した。
画像は毎度おなじみ、商品先物取引のフジフューチャーズから【WTI原油の直近半年の日足】。確かに2月中旬から10ドル前後程急騰してるのが分かる。【レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2010年8月10日版)】へのリクエストも増えてきているし、そろそろ更新した方がいいのかな~と思っている矢先、こういう話が出てきてちょっと思案どころ。一連の動きがある程度確定するまでは待った方がいいかもしれない。
ともあれ、昨今のガソリン価格がこの程度で収まっているのは、ひとえにドル安円高のおかげ。数年前の「ガソリン値下げ隊」の時だったら、10円単位でかさ上げされてたのは必至。今後ガソリン価格の動向が気になるところだねぇ。
「ガソリン値下げ隊」はどこにいったんだろうか。ねえ?
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