【更新】学校給食費周りの覚え書き

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[滞納かさみ全校で給食中止...累計500万円]







静岡県熱海市の市立中学校1校で1月下旬、給食費の滞納がかさんで食材が工面できなかったとして1日だけ給食を休み、生徒に弁当を持参させていたことが24日、わかった。

この中学校では25日にPTA総会を開いて校長が保護者に経緯を説明し、「きちんと支払っている生徒も含め一律に給食を休んだのは、公平性の点で問題があった」として謝罪する。

市教委によると、この中学校では給食費の未納額が2010年度は昨年12月末現在で約46万円と、09年度同期の2倍以上に上り、食材費のやり繰りに窮する事態になった。このため、年間184日の給食実施日のうち1~3月の計4日間給食を実施しないことを決め、全保護者に通知した。



[給食費未納の理由は... 希薄な保護者の責任感 経済的な問題、本当?]
【学校給食費の徴収状況に関する調査の結果について】

文部科学省は1日、平成21年度の公立小中学校の学校給食費の未納総額が全国で推計26億円に上るという調査結果を正式発表した。長引く不況から未納理由の4割以上が「経済的な問題」とされたが、自治体が製造コストを負担する給食の保護者負担は、材料費分の1食230円だけ。低所得者層には全額を補助する制度もある。専門家からは「本当に経済的理由なのか」と疑問の声が上がっている。

教育評論家の石井昌浩氏は「教員が催促に行くと『不景気で金がない』と拒否される。しかし、要は子供の教育費を優先して支払うという意識がないだけ」と分析する。

文科省によると、前回の調査では、公的な支援金を受け取りながら、ほかの出費に充てている保護者もいたという。今回の調査では、「保護者の責任感や規範意識の問題」という未納理由は、6・6ポイント下がって53・4%にとどまった。しかし、石井氏は「実際には多くが『責任感や規範意識』が薄いから、未納なのだと思う」と分析する。


学校給食費については以前【「給食費未払い問題」文部科学省発表のデータを精査してみる】など本家サイトで何度か触れたけど、最近またいくつか報道があったので、公的調査資料と合わせて覚え書き。増加傾向にあるのは経済的な困窮も一因だけど、それと共に「ばっくれた者勝ち的な風潮」「フンダラ文句言ってれば言う事聞くはずというモンスターペアレンツ現象」あたりも少なからぬ原因。

一番の不幸は、後者事由による保護者のワガママのせいで、前者事由の世帯まで迷惑を被ってしまう事。そして何よりも、大抵の場合において、子供に責は無い事。子供手当云々じゃなくて、学校給食費を国費で負担するってのも一つの案だと思うけどねえ......直接効果が見えるわけじゃないので嫌う先生方も多いだろうけど、それはそれで切り口があるわけだし(教科書の無料配布と同じと考えればいいんだよね)。

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このページは、不破雷蔵が2011年3月 6日 08:33に書いた記事です。

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