【被災した子どもにマイクを向けないで! 二次被害に注意を呼び掛け】 日本心理臨床学会は報道関係者に対し、「被災した子どもたちに被災体験を語らせたり、絵を描かせたりしないでください。被災体験は、安全・安心・信頼の関係性のなかで表現されてこそ、回復への力になります。逆に、安心・信頼のないなか表現を強いることは二次被害を与えます」とWebサイトで訴えている。 被災した子どもの利益にならないようなアンケート調査についても「絶対に行わないでください」と強調。阪神・淡路大震災や中国四川大震災のときにも"調査公害"が発生したため、「この災害では決してそのような二次被害が起こらないようにしてください」と注意を呼び掛けている。
被災した子どもに「地震は怖かったですか?」とマイクを向ける――。テレビでたびたび見かける光景だが、こうした報道について「反対」の声が挙がっている。
命をおびやかす怖かった体験からの回復には、「安心・絆・表現・チャレンジ」の体験が必要です。大規模災害ですから、直後は、生活支援と体のケアを中心に、「安心と絆」の体験を深めましょう。
ライフラインが復旧し、学校が再開された後に1~2週間(災害からは1ヶ月ぐらい)ぐらいから、表現とチャレンジ体験を少しずつ進めていきましょう。津波被害が甚大ですから、「海を見ることができない」「海に行けない」という回避反応が起こるようになりますので、その時期にはチャレンジが課題になります。
家族を失った子どもさん、家族の安否がわからない子どもさんには、「安心・絆」の体験から、心の中で、今はいない大切な人と会話ができるようになることが遠い目標です。
●災害から1~2週間
避難所で生活している子どもたちには、安全感・安心感が回復できるようなかかわりをしましょう。
* 家族と連絡が取れないときは、情報が得られるように寄り添いましょう。
* 食料の確保、寒さ対策など、必要なことを伝えてください。
* 余震の対応;自分も命を守ることができるというメッセージと方法を伝えましょう。
* 怖い気持ちは、命を守る大切な感情であることを伝えましょう。
* さまざまな心と体の変化は、誰にでもおこる当然な反応であることを伝えましょう。
* 被災体験を聞き出そうとしたり、被災体験の絵を描かせようとしないでください。
* 食欲がない時は、水分補給をしたり、少しずつ栄養を身体に送りましょう。
* 眠れない時は、身体に一度ぎゅーっと力を入れて、ふわーっと力を抜くと眠りやすくなります。ストレスマネジメントを学びましょう。
* 避難所でできるお手伝いを子どもたちにもお願いしてみましょう(こんな時、自分に何かできることがあれば、自信を取り戻します)。
今震災に関する報道姿勢については別の記事でも挙げているけど、結局彼らの多くは何も学んで無かったというより、悪化しているというお話は、こちらでも証明されているようですね。彼らはいったい何を考えているんだろうか。いや、ロクなことを考えていないから、やらかしているのかもしれない。「上司の命令だから」「他局もやってるから」。
そんな言い訳が通用するのなら、マイクを向けられた一般市民は皆、そのマイクをレポーターの鼻にぐりぐりと突っ込む押しつけるべきだ。それくらいの権利はあってもいい。心理的な攻撃を受けた、受けようとされていることに対する、正当防衛だからね。
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