私はもともと、日本物理学会の『放射線分科』に所属する専門家です。同時に国際放射線影響学会の会員でもあります。この点もふまえて、ご回答いたします。Iさんのおっしゃることはほとんど正しいことですね。(1)福島原発30キロ範囲であっても直接人体の健康が害される危険はない(2)この範囲外なら日常の普通の生活で放射線の影響は問題にならない(3)まして東京の市民が放射線の影響を受けることはない。(4)食品、水道水などからの放射線の影響はない。
現時点でもっとも正確で正しい見解は国連WHOが出しているものです。政府や東電の発表が信用できないと思うかたがたはWHOを信じてください。もちろんWHOは国際放射線影響学会などの研究の成果を踏まえて見解を公表しています。
さて問題の原発事故ですが、私の見解は一言、『これだけの、有史以来最大の大地震、大津波でよくぞこれだけ持ちこたえてくれた』、というものです。今、3月21日午前11時の時点で言えば、これから1週間ぐらいで原発からの放射能の放散は止められ、収束に向かうでしょう。原発の問題はしばらくしてから総括しますが、ことここにいたっても私は強調します。『車は安全ではありませんが必要です。同じように原発は安全ではありませんが必要です』と。
先生絡みでもう一つ。プラズマ博士こと大槻義彦先生のブログから。まぁ、ぶっちゃけると東電なり現行政権政党による政府の情報が100%信用に足るかというと、......その、なんだ。そういうことであって、その点では大槻先生の言はなるほどともいえる。あと、先ほど本家サイトで挙げた【フランス放射線防護原子力安全所、日本語による福島原発の情報提供開始】で取り上げている、海外の関連機関ね(新聞や雑誌などのサイトは国内外ともに論理的・科学的見地には今一つ二つ三つ四つ)。
大槻教授は他にも【ホウレンソウ、いただきます!】などで、風説の被害を受けているホウレンソウを自ら食べると言及している。どこぞのトップのお鉢を奪った形。
まぁ、先の川島先生といい、今件の大槻先生といい、研究者が相次いで声を荒げているということは、(そういうことができ、多くの人に公知可能な手段があるということ自身注目すべきだけど、それと共に)それほどマスコミによる扇動・科学的な無理解が酷い状況にあるということなんだろうねえ。事が収まったら、彼らがどのような申し開きをするのか、非常に気になるところです_。
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