【更新】モジュール運搬船「YAMATAI」「YAMATO」について、ちょっと調べた

| コメント(0)

【泡のチカラでエコ 「空気潤滑システム」の実証実験へ ~海水抵抗を低減、CO2 10%削減見込む~】





日本郵船株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 泰三 )と三菱重工業株式会社(本社:東京都港区、社長:大宮 英明 )は海上輸送でのCO2削減策として共同開発した、空気を船底に送り込み泡の力で船舶と海水の摩擦抵抗を低減させる「空気潤滑システム」の実証実験を開始します。ブロア(送風機)方式による同システムの恒久的運用は世界初の試みで、約10%のCO2削減効果を見込んでいます。実験を行うのは日本郵船グループの日之出郵船株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木下 純夫 )運航のモジュール運搬船注1で、2010年3月31日及び11月下旬に竣工致します。

 地球温暖化問題への取り組みが強く求められる中、日本郵船は海上輸送全般におけるCO2削減に積極的に取り組んでいます。また、三菱重工はCO2削減のニーズに適合した船舶の開発を重要課題と位置付けてきました。日之出郵船は今般のモジュール運搬船建造計画の当初よりこの空気潤滑システムが同船型に物理的に最適との判断のもとに実採用に踏み切りました。

 モジュール運搬船は大型船の中では幅広で喫水が浅いという特徴があるため、水圧が比較的小さく船底に空気を送りこむ際の送風機の必要電力量が小さくなることと、船底が平らで幅広のため送り込んだ空気を船底部分に滞留させやすいことから、実証実験としてCO2削減効果の検証をしやすいと判断したものです。なお、同プロジェクトは2009年5月29日に国土交通省から平成21年度の「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の補助対象事業として選定を受け注2、日本海事協会の共同研究事業及び日本財団の助成事業による支援を受けています。

注1:石油・ガス開発サイトや工場に設置されるプラントなどを数千トン規模のプレ・ハブ構造物に分割して、海上輸送およびロール・オン/オフ方式で積揚する特殊重量物輸送船


先ほど本家サイトで挙げた【モジュール運搬船「YAMATAI」、洋上ヘリ運用基地として三陸沖へ】に登場するモジュール運搬船「YAMATAI」と「YAMATO」。色々調べてようやく竣工周りの資料を見つけたので覚え書き。運搬方式がLOLOかROROかFOFOのいずれかなのかが分からなかったもので(という報告書。こちらもなかなか興味深い。一通り読みとおす価値はあると思うな。


※リリース上にはROROとありますが、厳密(というか正確)にはFLOFLO方式だそうです([Float-On / Float-Off [ FLO-FLO] Ships]。thx to @obiekt_JP !)

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2011年3月16日 08:12に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「厚生労働省、「被災地での健康を守るために」を公開」です。

次の記事は「Yahoo!ヘルスケア、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)被災者向け医療関連情報集約ページを提供」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30