【東大、量子ドット太陽電池の理論変換効率75%に】
【東大とシャープ、太陽電池の変換効率を従来の20%から75%以上にできる構造を突き止める】
東京大学の荒川泰彦教授とシャープの研究グループは、次世代太陽電池として期待されている「量子ドット太陽電池」の理論変換効率が75%に達することを明らかにした。63%が上限とされていたが、バンドギャップの間に電子の足場となる中間バンドを複数持つ構造にすると、変換効率が上がることを理論的に見出した。
米物理学誌アプライド・フィジクス・レターズに25日発表する。量子ドット太陽電池のバンドギャップに、四つの中間バンドを設けると太陽光スペクトルを有効に利用でき、変換効率が最大で75%になることを理論計算で算出した。
今のところ【従来型・新エネルギーの純粋コストをグラフ化してみる】でも触れているように、その理論を実物のものに出来るか、出来たとしてコストは抑えられるかはまた別の問題。現状では実用太陽電池の変換率は10%代が限界だからねえ。【三菱電機、世界最高変換効率18.6%の太陽電池を開発】が好例かな。いまはもうちょい上乗せされてるかも。
一方で【雨の日や夜でも赤外線で発電可能な太陽光発電の電池、研究開発中】なんて話もあるわけだし、現在では意外にコストパフォーマンスの悪い太陽光発電も、研究投資と人材を山ほどぶち込めば、加速度的に進歩発展する可能性は十分にあるわけだ。そういう意味では、今現在資金力豊かな石油業界が、全力で資財を投入すべき分野だとは思うのだけどねえ(昭和シェルなどは結構手掛けてるけど)。
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