ぴあ株式会社は、エンタテインメント情報誌「ぴあ」(首都圏版)を、7月21日(木)発売号をもって休刊することを決定いたしましたのでお知らせいたします。
【背 景】
1972年7月に創刊し39年にわたり発行してまいりました「ぴあ」は、エンタテインメント情報誌の"草分け"として、映画・演劇・音楽・美術・スポーツ等のイベント開催スケジュールやチケット発売情報を提供してまいりました。
創刊来、「ぴあ」は時代の変化とともに多様化する読者のニーズに応えるために、発行サイクルや誌面内容の変更を繰り返してまいりました。21世紀に入ると、デジタルネットワーク社会の到来により、メディア環境が大きく変化。インターネットを通じて大量の情報が世の中に溢れかえるなか、「ぴあ」は、情報を網羅的に提供する従来の編集方針を改め、著名アーティストや編集部のレコメンド情報を通じて読者を良質なエンタテインメントへと誘うべく、2008年11月に誌面内容を大幅にモデルチェンジするとともに、WEBサイトとの連携をより強めてまいりました。
一方、「ぴあ」のエンタテインメント情報は、その他の出版物、チケット販売、インターネットサービス等、ぴあのあらゆるサービスを生み出す源泉となっており、今日の事業展開において欠かすことのできないコンテンツとなっております。
【今後の展開】
そして、この度ぴあは、成熟化するデジタルネットワーク社会に相応しい情報提供のあり方を見据え、情報誌としての「ぴあ」は時代の役割を十分に全うしたと判断。ぴあがぴあとしてさらに進化していくために、2011年7月21日(木)の発行をもって同誌を休刊することを決定いたしました。今後は「ぴあ」のエンタテインメント情報をベースとしたサービスのさらなる強化を図るとともに、新たなメディア・コンテンツの開発に努めてまいります。
ぴあは、エンタテインメント領域のさらなる活性化を目指し、時代の変化に対応しながら、これからもさまざまなメディアを通じて良質なエンタテインメント情報を提供してまいります。
グラフは例の印刷証明部数をチェックしている定期更新記事の、現時点での最新版【その他色々な雑誌部数の変化をグラフ化してみる(2010年10~12月データ)】からのもの。「携帯情報端末、特に画像が大きく多彩な情報を提供しうるスマートフォンが浸透する昨今、これまでのスタイルを維持しただけではエリア情報誌の維持は難しい」と言及したことや、「ぴあ」のダントツの減少ぶりからみて、色々とヤバいかなあ、とは思っていたんだけどね。
「成熟化するデジタルネットワーク社会に相応しい情報提供のあり方を見据え」という言葉を信じ、次なる展開に期待したいところですね。
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