【更新】[訂正]福島原発対策・世界最大の生コン圧送機M70が日本に11日到着へ

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輸送用機体はAn-225ではなくAn-124です。詳しくは本文最後をお読みください。

[東日本大震災:福島第1原発事故 アーム69メートル圧送機、米から輸送へ]
【Putzmeister's pumps aid in cooling Japan's nuclear reactors】
【Another four Putzmeister truck-mounted concrete pumps for Fukushima】








(↑上がM62、下がM70)

高層ビルなどの建築に使われる巨大な生コン圧送機が米国から日本へ発送される。アームの長さは約69メートルと「世界最大」で東京電力の原発事故対策に11日にも到着する。2台の生コン圧送機はドイツ製で、東京電力が米国のコンクリート会社に発送を依頼。9日ごろロシア製の世界最大の輸送機で送られる予定。


先行して送られたのはM62-6、そして今度An-225に積まれて送られてくるのはM70-5。まぁ想像の通り、アームの長さがそのまま型番になっている奴で、特にM70は95トン、世界に3台しかないシロモノ(価格は150万ドル以上。購入したという表記もある)。M70は4月9日にアメリカを出発して11日には到着予定、と。M62の方は3月31日にドイツを出発して4月4日には到着予定とある。

作業内容については大本の記事では「福島第1原発の使用済み核燃料プールを冷却するための放水に使われるとみられる」とあるんだけど、英文の方だと「水をポンプで吸い上げて(放水したあと)、コンクリートを塗る作業にも使われる」とあるね。操作はラジコン・リモコンで行われるので、作業員は1.2マイル(2キロメートルほど)離れた場所から操作ができるので汚染の面でも安全を保てるとのこと(防護服は必要だろうけど)。また、ピンポイントでの作業も問題なく使える、チェルノブイリ事故の際にはPutzmeister社は11台もの同様の機器を送っている経歴を持っている。

「購入」とあるのは、上のMarketwatchでも指摘されているけど、作業後は機器そのものが汚染されてしまうので、使いものにならなくなるから。そこまで状況はひっ迫しているということにもなる。毎日の元記事だと放水だけってことなんだけど、恐らくコンクリート周りの作業にも使われるんだろうね。場合によってはいわゆる「石棺」作業をしなければならないという話も出てるし。

......で。未だに東電からは今件に関する発表は一切なし。減るものではないし、機密事項でもないし、情報の適時適切開示こそが、大きな武器になると思うのだけどな。


※4/10 訂正
同社のアメリカ支社の最新リリースによれば(【World's Largest Concrete Boom Pumps en Route to Japan to Help Cool Nuclear Reactors】)、輸送に使われる機体はAn-225ではなく、実用量産輸送機として世界最大のAn-124とのことです。

(Thanks to @obiekt_JP & @CCCP1917 !)


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このページは、不破雷蔵が2011年4月 3日 12:55に書いた記事です。

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