数十メートルにも及ぶ津波には被害地域の防波堤やテトラポットが無益だったような報道がまん延しているけど、本当にそうだったのか、オール・オア・ナッシングという考え方で良いのか。その疑問に対し、国土地理院が公開している写真やGoogleMapのデータ(最近、震災後の写真に差し替えられている)などを駆使し、シンプルで分かりやすく解析している。
興味深いのは各地域の写真を展開すると共に、該当地域の住民などによるブログから現場の状況をリンク付きで紹介して現地の様子を推し量っている事。
結論としては「確証度の高い"だろう"」レベルではあるけど、渡波海岸の防波堤はしっかりとその責務を果たしたとしている。完全に防げないのなら無駄だろ、という論調が結構あるけど、天災においてはそれは無理。いかに損害を抑え、リスクを軽減し、可能性を減らしていくのかという問題。題名にもあるように"「オール」か「ナッシング」"ではいけないのよね、天災への対策は。
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