電力需給の仕組みをよく知らない人による、「心ない貼り紙」のことについて言及されていたので覚え書き。先日掲載した【電力使用量のピーク・月ベースと一日ベース】でも触れてるけど、電力消費のピークは「夏以外は朝と夕方」「夏は昼前から夕方」。つまり冷暖房と調理の影響が非常に大きい。で、電力ってのは溜めることができず、常に「創って流す」のが基本。そして電力供給量をこまめに変えることも難しい。
貼り紙を貼った人は、電力をでっかい電池にため込んでおいて、日夜そこから消費しているから、夜でも節電しろ、とでもおもったんだろうけど。これは正直意味が無い(まぁ、金銭的な節約にはなる)。東電自身、【東電、今夏の電力需給予想を発表・ピーク時で5500万kWの需要に対し供給は4650万kW】にもあるように、夜中の電力需給に余裕がある時に、その電力を使って水を上にあげておき、必要な昼間に流して水力発電を行う「揚水発電」なんてのをしているくらい。
むしろ夜の、電力に余裕がある時にお店を回して少しでも経済にプラスとなるってのは、推奨すべきものとすらいえる。防犯のためにもなる(実際、うちの近場のコンビニでも、駅前そばのは「防犯対策になる」ということで、夜間の節電はしていない旨公知している)。
第一そんな貼り紙する余裕があるなら、まずは昼間のエアコンを消したり、パチンコなど昼間に電力をボンガボンガ使うような所に意見してみるべきではないかな。
コメントする