[無線をベースに被災地を復旧 NTTが温める"途上国方式"]
たとえば、通信インフラが未整備の発展途上国では、最初に大型の無線基地局を建て、通信を確保する。固定通信は、遠隔地を結ぶ黒衣に回る。そのほうが、効率がよいし、いまや固定と無線を分断する政策は、実情に合わない。
今回の震災では、被災者のプライバシーを守れるのは、特設公衆電話(固定電話)ではなく、肌身離さず持ち歩く携帯電話だという実態が判明した。携帯電話のGPS機能を生かせば、被災者の所在を突き止められるし、行方不明者も減らせる。NTTが温める"発展途上国方式"は、過疎に悩む地域にも応用できるので、今後は官民を巻き込む攻防戦が本格化するだろう。
今件震災で色々と記事を挙げている際に、【あなたのケータイ、緊急地震速報受信の準備は出来てます?】での緊急地震速報の対応機種の話とか、被災地での利用状況とかで色々と頭の中にもやもやが。で、この二つの記事を挙げた【Facebookの利用者数と増加率上位国をグラフ化してみる(2011年4月分)】でも触れているけど、新興国でのネットインフラのスタイル。光などを敷く際に問題視されていた「ラストワンマイル」(最終中継基地から個別の世帯への回線設定)を無線に任せるので、手間と時間と経費の節約になる。
原発問題を片づけるのが先になるけど、それさえ済ませれば、後は東北地域全体で大改造・大構築をこなすことで、21世紀型の地域として生まれ変わる可能性を秘めている。その時に必要なのは、やっぱり「しっかりとした足固め」が出来るか否かなんだよね。
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