三菱重工が受注した資源探査船がとてもステキな形

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【ノルウェーPGS社から3次元海底資源探査船2隻を受注 2隻のオプション付き、高精度・広範囲の探査能力】



三菱重工業は、ノルウェーの資源探査会社大手ペトロレウム・ジオ・サービス社(Petroleum Geo-Services ASA:PGS)から3次元海底資源探査船2隻を受注、14日に現地で契約調印した。2隻のオプションが付いており、2013年春から順次引き渡しの予定。

受注したのは、PGS社が"ラムフォーム(Ramform)・Wクラス"と呼ぶ新型の3次元解析能力を有する海底資源探査船で、全長約 104mながら最大船幅が70mと広く、広範囲の探査能力を持つのが特長。ディーゼル発電機による電気推進であるため、航行時の静粛性にも優れる。

船尾から数キロメートルにおよぶ複数のストリーマー・ケーブル(ハイドロホンと呼ばれる振動センサーを内蔵したケーブル)を曳航し、音源から発した音波が海底面や地層境界に当たって跳ね返ってくる反射波を受信して、地層構造を3次元的に解析する。PGS社では新型の船尾幅を従来の探査船に比べ30m拡張することにより、ストリーマー・ケーブルを最大24本と大幅に増やして、一度に広い範囲を探査できるようにした。

PGS社では今回の発注先選定に際して、広く国内外の造船会社から提案を募集。当社はこれまで各種の海洋調査船や練習船、ケーブル敷設船を数多く手掛けるなど、日本の造船会社の中では特殊船舶について最多の実績を持っている。そうした当社の長年にわたる造船の経験によって培われた多種・多様な総合技術力とブランド力が評価され、受注につながった。

PGS社は1991年設立で、現在16隻の探査船を保有・運用しているが、自社探査船団の強化と海底資源探査業界における更なる競争力の向上を目論み、今回、新型船を導入することとした。

当社は船舶・海洋事業の新事業戦略として、海洋分野の伸張を狙っていく方針を打ち出しており、PGS社からの受注を弾みとして、国内外における特殊船舶の需要開拓を積極的に進めていく。


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このページは、不破雷蔵が2011年4月15日 18:00に書いた記事です。

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