顔料でセシウムを浄化する技術、ずっと前からあったのネ

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【東日本大震災:セシウム浄化技術、開発 汚染水に顔料混ぜ--東工大チーム】


医薬品などに使われる市販の顔料で、原子炉から発生する放射性物質のセシウムに汚染された水を浄化する技術を、東京工業大原子炉工学研究所長の有冨正憲教授(原子力工学)らのチームが開発した。東京電力福島第1原発の事故で発生している汚染水の処理のほか、周辺の池や沼の浄化にも活用できるといい「一日も早い地域の生活、農業再建に役立てたい」としている。

チームは、青色顔料の一種「紺青」の主成分「フェロシアン化鉄」に、セシウムを吸着する働きがある点に着目。汚染水に顔料を混ぜ、遠心力で分離した後、セシウムとともにフィルターでこし取るシステムを開発した。


......という話が数日前からあちこちで取り上げられてて。新規開発だ、とか爆発的スピードの開発技術だとかもてはやされていて。でも元資料を探したんだけど無かったのよね。確かにこの教授はこの方面での権威で色々な論文も出しているんだけど(研究室のサイト自身はパーミッションエラーが出てる)。

で関連する事項とかは無いのかな、とちょいと連想キーワードで探してみたら......


とまぁ、この分野である程度学んでいる方なら誰でも知ってるレベルのもののようで、一部では今件事故に絡んですでに使われている気配すらある。「技術を開発」じゃなくて、既存技術の応用......でもないな、流用という感じかしらね。ってよく調べたらこの有冨正憲東工大教授って、原発事故後に内閣官房参与にされてるじゃん。なるほど。

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このページは、不破雷蔵が2011年4月16日 08:35に書いた記事です。

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