電力不足が懸念される7~9月に発売予定の月刊誌と隔週誌について、出版各社が校了日を48時間前倒しすることで合意したことが17日、わかった。印刷や製本工場の稼働時間を分散して、政府が求める夏場のピーク需要時の消費電力15%削減につなげる。日本雑誌協会(雑協)が18日の理事会で正式決定する見通し。
対象は、定期刊行の漫画単行本も含み、約2500誌に達する。雑協によると、現在は雑誌の校了日の約6割は毎月下旬に集中しており、印刷工場などはその時期、24時間操業で対応している。ただ、節電で生産能力が3~4割落ちると予想され、このままでは発売日が遅れる可能性も指摘されていた。
公式な発表は正式決定があるとされる今日以降になるだろうから、とりあえず覚え書きとして。「節電のために前倒ししよう」じゃなくて「節電は確定事項で生産力が落ちるから、あらかじめ対応しとこう」という話(似ているけど、どちらが優先かということね)。無理して発売日が守れなくなるよりは、前もって早めに動いておこうというところ。
ただ、記事にもあるように媒体の特性(ぎりぎりまで待って最新の内容を盛り込むタイプ「など」)もあるし、ただでさえ今夏は「節電で昼間の効率が落ちる」、そして一部ジャンルの担当者は「いつもの夏の行事」で忙しいし、書き手も編集者も結構大変なことになるかもしれない。「夏休み進行」の前に「地獄の」がつきそうだ。
インクや紙不足の次は時間不足。出版業界も色々大変だ......
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