【大幅な電力需要の増加が見込まれる日における節電へのご協力(日本電線工業会)】
直前の記事【夏の節電とテレビのピークタイム】をチェックしている際に「そういや夏期の一日単位での電力需要ピークって......?」ということで探していたところ見つけた資料。【全国清涼飲料工業会、夏の飲料自販機節電ガイドライン提示・「東電エリアの自販機数は87万台」などのデータも】などにもあるように、経産省からは「ピークは10時~21時だ」と言われてるんだけど、【電力使用量のピーク・月ベースと一日ベース】とかのグラフを見ても、10時からってのはともかく、21時までってのは保険をかけすぎじゃないかな~、17時から18時くらいじゃないのかな、と思ってたんだけどね。
で、2007年の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所が停止した関係で2008年夏季にも(今年と比べれば随分と余裕があるけど)電力不足の懸念が生じて、各経済団体に対して2008年7月7日~8日にかけて経済産業省が事務連絡として通達書を出したようなんだね(報道資料では無いので、経産省のプレスリリース一覧には無し。受け取った団体の一部が組合員への公知のために公開している)。
資料の内容は各種節電対策(特に店舗周り)とか結構役立つ話も多いんだけど、その中でも目に留まったのが上の図版。あれ? と思った人も多いだろうけど、これって例の東京電力が毎日逐次公開している例の電力需要のとほぼ同じ。つまり以前からこういう素材を出せる仕組みはあったわけだね......というのはさておき。
2007年で電力需要ピークを迎えた8月22日のデータがこんな感じ。10時~17時に集中してるのが分かる。このあたりの説明は次の通り。
Q.関東圏において6,000万kWを超えるような需要はどのくらい頻繁に出るのですか?
A.6,000万kWは、日本全体の最大需要の約1/3という、大変大きな需要です。
昨年の夏は大変な猛暑となりましたが、東京電力の需要が6,000万kWを超えたのは、8月21日と8月22日の2日間だけです。
8月22日 6,147万kW 東京の最高気温 37.0℃
8月21日 6,013万kW 東京の最高気温 34.2℃
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このように大きな需要が発生する可能性があるのは、梅雨明け後、気温が急上昇し、暑い日が続いた場合の7月下旬から8月のお盆前や、お盆明けの一週間程度の間の平日であり、土日やお盆休みの間に発生することはほとんどありません。
直前の【夏の節電とテレビのピークタイム】と合わせて考えると、ピークシフトをうまくこなせば、18時~21時部分はなんとかなりそうな気もするな。
ちなみに今年の分の業界向けの各種資料は、一番新しい奴だと4月13日付の【夏期の電力需給対策に関する説明会について】。こちらも一般向けの報道資料では見つからない。まぁ色々と役立つことも書いてあるので、目を通しておいた方がいいんだろうね。
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