【家計と企業・東日本と西日本で異なる動きとなった景況判断(景気ウォッチャー調査)】
# さらに、現状判断DIを地域別にみると、前月調査では特に東北を始め関東以東の東日本で大きく低下したが、今月は逆に、東日本でDIが改善する一方、東海以西の西日本ではむしろDIが総じて悪化した。この結果、依然として西日本のDIの方が相対的に高い水準であるものの、両者の差は縮小した(図4)。
# この東日本・西日本の現状判断DIを分野別に比較して検証すると、
1 家計部門関連では、東日本では全体として前月より判断が改善する一方、西日本ではむしろ概ね悪化する動き、
2 企業動向関連では、東日本では判断を引き上げる回答と引き下げる回答が併存し、結果的に全体として「やや悪くなっている(▲)」に集中する動きとなっている。これに対し西日本では、判断が総じて悪化、
3 雇用関連では、東日本、西日本ともに、判断を引き上げる回答と引き下げる回答が併存して、結果的に全体として「やや悪くなっている(▲)」等の回答に集中する動き、
がそれぞれみられる(図5)。
先日挙げた【2011年4月分の景気ウォッチャー調査結果は現状わずかに上昇・先行き大幅上昇】で元資料を見た時になんかしっくりこないものがあったんだけど、これで瓦解した。判断のDI値そのものは直接被害を受けた、あるいはその近辺の地域の方が低いんだけど、値の上下は周辺の方が遅れて低下しているのね。水面に落ちた石が周囲にさざ波を広げて行くような感じで。
元記事では他にも製造分野での部品不足が大きなマイナス要因になっているとの指摘もある。建物が壊れていなくとも、材料が無ければ工場は動かせないという次第。
そして個人的には今後、電力不足が加わることで、判断DI値はさらにネガティブな方向にいくんじゃないかな、とちょっと不安視してたりする。
コメントする