ストリートビューによる社会現象を逆手にとった屋外広告

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Googleのストリートビューは非常に便利な機能なんだけど、同時に(外から普通に見られる情景でも)不特定多数の人に自宅を見られるのはたまらん、なんかみっともないヨ、ということで、掲載を拒否する動きもある。ドイツではその動きが結構盛んで、動画によれば25万人以上の人が「自宅はぼかしを入れて」と要求したそうな。

で、同時に「見られるのならもうちょっとキレイにしとかないと」「改装しようかしら」という動きもちらほら。そこでDIYショップが打ち出したのがこの野外広告。集合住宅を一軒丸ごと借り入れ、その通りに面した部分に大きくビニールでカバーをし、はたからみたら「ストリートビューでぼかしを入れてる」ような状態に。そしてその上に「自分の家を恥じることはないですよ」とのポスター。要は「自分の家を不特定多数の他人に見られることを恥じて、ストリートビューにぼかしを入れるお願いをすることはないですよ、うちに来て道具を揃え、キレイに改装すればネ」という意味を持たせているわけだ。

Googleマップやストリートビューの「真似」をリアルの世界に持ち込んで芸術作品的なものを創るって動きは結構あるけど、それに絡んだ社会現象にスポットライトを当て、ニーズを的確にとらえて自社にプラスとなるような野外広告に仕立てるあたり、「なかなかやるナ」と思わせてくれるよね。


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このページは、不破雷蔵が2011年5月19日 08:32に書いた記事です。

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